宮川香山 「近代日本 陶芸の巨匠」 展
昨日に引き続き、全国各地の美術館、博物館における企画展に出品された宮川香山の作品を、過去の図録などから、少しづつ整理していこうと思っています。
平成3年4月に滋賀県立近代美術館で「近代日本 陶芸の巨匠」展が開催されました。
板谷波山や魯山人など、巨匠と呼ばれる17人の陶芸家の作品を一同に集めて展示が行われました。
その中には、初代真葛香山も名を連ねていました。
初代 宮川香山 青華楼閣山水花瓶 47.3×33.5
初代 宮川香山 青磁釉青華文様花瓶 45.4×34.5
明治時代、陶磁器は絵画や彫刻に比べて、美術品としの評価は低い地位にあったと聞きます。
香山の海外での受賞経歴を鑑みても、未だ国内では正当な評価を受けていないと思えるのです。
これは、明治時代における陶磁器全般に対する美術品としての評価の低さの問題も関連しているのではないでしょうか。
なぜなら、香山の作品は、この企画展に展示されている他の大正、昭和の巨匠の作品と比べても一歩もひけをとっていないと思えるからです。
このような企画展での展示を通じて、香山の作品がより正当に評価されていって欲しいと願ってやみません。
今日もブログを見て頂きありがとうございました。
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