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明治維新150年「明治陶芸の神髄  怪傑!初代宮川香山」

宮川香山 眞葛ミュージアムでは、2018年4月28日(土)より、明治維新150年を記念した新たな企画展を開催いたします。



明治維新150年「明治陶芸の神髄  怪傑!初代宮川香山」


 初代宮川香山は、明治初年に主に輸出向けの陶磁器を製造するため、横浜に眞葛窯を築きました。開港地横浜から海を渡った眞葛焼は、海外の万国博覧会などで輝かしい受賞を重ね、明治時代を通じ世界で高い評価を得ます。その成功の要因は、日本一の貿易港となった横浜で外国人のニーズや流行を敏感に察知し、新たな表現を探求し続けた初代宮川香山の精神にありました。「日本固有の美」を作陶の柱におきながらも、釉薬の改良や新たな技法の開発を積極的に行い、常に見る者を驚嘆させる新たな眞葛焼の世界を創造し続けていったのです。精緻な細工を施した超絶技巧作品や優美な色彩を纏った釉下彩磁器はまさにその典型です。
  
 本企画展では、初代香山の作風の変遷を象徴する約100点の優品を展覧し、明治陶芸の神髄に迫ります。初代香山が辿った「金彩を施した薩摩風陶器」から「優美な色彩を纏った釉下彩磁器」への変遷は、明治の陶芸界の流れをリードするもので、日本の明治陶芸の歴史そのものだといえるでしょう。

 怪傑 初代宮川香山の世界をどうぞ存分にご堪能ください。



宮川香山 眞葛ミュージアム 館長






 今回の企画展では、高浮彫りの作品も多数展示予定です。またミュージアム初公開となる作品も複数展示致しますので、どうぞご期待ください!

今日もブログを見て頂き、有難うございました。
眞葛 博士

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西浦焼コレクター

はじめまして。最近、このブログを発見しまして、興味深く読ませて頂いています。私も、明治期の釉下彩が大好きで、20年近くかけて収集してきました。先生は、美濃の西浦焼をご覧になったことはありますでしょうか?西浦も最初は上絵から始まり、行き着いた先は釉下彩でした。非常に優れた作品も残っているのですが、織部焼など明治期より前の焼き物ばかりに注目が集まって、県内でも存在すら知らない古美術商が多いです。それにひきかえ、宮川香山さんの知名度は全国区で羨ましいなと思ってしまいます。先生が興味を持たれたのは何がきっかけでしょうか?
by 西浦焼コレクター (2018-04-24 11:01) 

眞葛 博士 (マクズヒロシ)

西浦焼コレクターさま
はじめまして。コメントを頂き有難うございました。
西浦もとても素敵な作品が多いですよね。実は名古屋在住の親戚は西浦を収集していました、、、(笑)。
私が真葛に興味関心を持ったのは、実家の近くに窯跡があり、郷土史的関心で興味を持ったのがきっかけです。
ですので私のコレクションは資料的価値が高いものが多いと思います。
小さかろうが、破損していようが、真葛窯の歴史を語る上でなくてはならない作品を積極的に収集し、研究しています。
ブログを読んでいただければお分かりだと思います、、、(笑)


西浦と真葛が一緒に展覧できるような企画展が実現されると面白いですね。今後とも宜しくお願いいたします。

真葛博士
by 眞葛 博士 (マクズヒロシ) (2018-04-24 22:58) 

西浦焼コレクター

眞葛博士様

お返事ありがとうございます。名古屋のご親戚が西浦を集めていらしたんですね。私が西浦に興味を持ったのは、高祖父が西浦の出でボストン支店に勤めていたことを知ったのがきっかけでした。大学に入った頃からはバイト代や、就職してからも給料の大半をつぎ込んで約20年かけて西浦、加藤五輔、それからシンシナティのrookwood、ロイヤルコペンハーゲン等、西浦とほぼ同時期の世界の釉下彩にまで手を出して集めてきましたが、まだ80点ほどでコレクションというには寂しい感じです。資金も底をつき苦しいですが(笑)、いつか先生がおっしゃるような、眞葛、西浦のコラボ展が叶うことを夢見ています。今後ともよろしくお願いします。
by 西浦焼コレクター (2018-04-26 11:10) 

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