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宮川香山紀行 虫明 (3)

I さんは、本当にたくさんの資料や作品を見せてくれました。

多くの貴重な破片、由緒ある蔵帳、虫明焼の図案帳などなどです。

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唐子のキュートなおしりもありました(笑)

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そんな中で特に興味深いと思ったのが、「重要文化財申請書の写し」と「宮川香山の直筆の手紙」でした。

虫明で香山が制作した磁器染付酒注を、岡山県の重要文化財として認定すべく申請したときの書類です。

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なぜ重要文化財にふさわしいか、などの理由が書かれていますが、「染付けに釉裏紅という高い技術」と共に「窯場の風景が描かれている」点などが挙げられています。

香山が、横浜行きの前に、すでに磁器作品に、釉裏紅と染付けを施す技術を確立していたことを立証するもので、また窯場の風景が描かれているというのも、岡山県の重要文化財にふさわしいと改めて実感しました。

実際の作品、岡山県重要文化財「真葛香山作 虫明焼磁器染付酒注」の写真です。

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次は手紙です。

虫明時代、27歳の香山は、当時14歳の森香洲を弟子として、指導をしていました。

森香洲の「香」という字は、香山から一字をもらい号としたもので、香山の最も古い弟子といわれています。

I さんは、宮川香山が森香洲に宛てた直筆の手紙もお持ちでした!

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手紙の中味は、仕事に関する細かい指示などが書かれており、香山の面倒見のよさと、香州に対する愛情が溢れる文面になっています。

この森香洲は、香山が去ったあとの虫明焼の代表的な製作者です。

また、I さんは、森香洲制作の薄作りの、とても繊細な煎茶器も見せてくださいました。

この森香洲の作品をみると、その作風から、なるほど香洲は、香山の弟子だったんだな、、、というのがよくわかります。

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I さんはまた、おいしいお茶をたてて下さいました。

それがなんと、森香洲作の器を使って入れてくださったのです。

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虫明にきて、香山の最も古い門人、森香洲作の器で飲むお茶は、本当に最高の味でした!!

I さん、本当にありがとうございました。

最高の思い出が作れました!!

I さん宅を後にして、一般の人が普通に行く観光地(笑)牛窓へと向かいました。

岡山まで来て、虫明だけというのもちょっと寂しいかな、、と思い、一般的な観光スポットを事前に探しておきました。

そこは、虫明から車で45分くらい離れたところで、「日本のエーゲ海」と呼ばれている景勝地です。

私は、そこによってから、横浜へ戻ることにしました。

午後5時頃、「牛窓オリーブ園」に到着しました。

そこには、エーゲ海とまではいかないまでも、確かに絶景が広がっていました。

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でも、でも、でも、、、、私にとっては、思い入れのある虫明の景色の方が圧倒的に魅力的でした!!

そこで、まだ今から戻れば7時くらいには、虫明にもう一度戻れる!

次はいつこれるかわからない!

もう一度だけ、虫明にもどろう!!

そして、私はまた虫明に引き返したのです(笑)


この決断が、予期せぬ、もうひとつの最高の旅のお土産につながったお話は、明日のブログで!!



今日もブログ見ていただいてありがとうございました!

そして I さん、本当にありがとうございました。 




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