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宮川香山 猫作品のバリエーション

皆さん、こんにちは。


初代宮川香山の作品といえば、この猫の作品を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。


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高浮彫牡丹ニ眠猫覚醒蓋付水指 田邊哲人コレクション
『没後一〇〇年 宮川香山』2018より


また、この作品に似た香炉の作品の存在も知られています。


IMG_2988 (1).jpg
高浮彫牡丹ニ眠猫覚醒大香炉 田邊哲人コレクション
『没後一〇〇年 宮川香山』2018より



これまで、このような猫の細工が施された作品はこの2点だけだと思われてきましたが、近年の調査で、さらに2点の類似作品が明らかになりました。


今日はボカシ付きではありますが、その2点をご紹介したいと思います。


まずは1点目です。

imag1e.jpeg
個人蔵


ima1ge.png
アップショット

この作品は、一昨年眞葛ミュージアムのイベントで鑑定会を開催した際に参加者が持参下さった作品です。画像や入手経路、作品の詳細は控えさせて頂きます。
(大阪の老舗古美術商の藤井社長の鑑定で「初代宮川香山の作品だと思われる」との鑑定結果でした)




そして最後にもう一点。


image.jpeg
初代宮川香山作 個人蔵 


i1mage.png
アップショット


こちらの作品は、最近アメリカで発見し購入した作品です。
他の作品と異なり、猫の色が黒ではなく茶系ですね。金彩がより和の雰囲気を醸し出しています。



全ての作品に個性があり、類似作品と言っても、異なる絵付け、雰囲気を持っています。
それが初代宮川香山作品の面白いところでもあるのです。




ブログを見ていただきありがとうございました。

眞葛 博士

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