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宮川香山 真葛ミュージアム 「ギャラリーロード」掲載

皆さん、おはようございます。


宮川香山 眞葛ミュージアムは、横浜駅から徒歩8分のポートサイド地区、ギャラリーロード沿いにあります。

この度、まちづくり協議会の発行する「GALLERYROAD」に原稿を提供させて頂きました。


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眞葛ミュージアムがこれまで行ってきた企画展などの活動を振り返る内容になっています。

今日はその記事をご紹介させて頂きます。


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“幻のやきもの” 宮川香山の眞葛焼
明治時代に日本で製作されたやきもので、現在国の重要文化財に指定されている作品は、わずか2点。その2点は共に、横浜で製作された眞葛焼(まくずやき)です。かつて、イギリスやフランスそしてアメリカなどの欧米各国で高い評価を得た眞葛焼ですが、近年では“幻のやきもの”とも称されています。
眞葛焼は、1871(明治4)年、横浜に初代宮川香山(みやがわこうざん)が真葛窯を開窯し製作したやきものです。初代宮川香山は、1842年(天保13年)京都で代々やきものを生業とする家に生まれました。眞葛という名は、父である長造が京都の真葛ヶ原に窯を築き、「眞葛」の号を使用していたことが由来です。
国内外の博覧会にほぼ毎年のように出品された眞葛焼は、輝かしい受賞を重ね、エミール・ガレやロイヤルコペンハーゲンにも影響を与えたと指摘されています。窯は、二代、三代と続きましたが、横浜大空襲により甚大な被害を受け、閉鎖に追い込まれました。また、優品の多くは海外に輸出され、国内に現存する作品が少ないことから、“幻のやきもの”と呼ばれているのです。


宮川香山 眞葛ミュージアムの開館とこれまでの活動
「宮川香山 眞葛ミュージアム」は、2010(平成22)年10月10日に、アート&デザインの街、ヨコハマポートサイド地区のギャラリーロードに開館しました。海外から里帰りした眞葛焼を常時約50点展示する専用施設です。眞葛焼の研究や展示、また近代工芸に対する研究の交流拠点として運営されています。開館以来、様々な企画やイベントを開催して参りました。ここで、これまでのミュージアムの活動を振り返ってみたいと思います。

(1)企画展
 これまで6回の企画展を開催し、それぞれ異なった切り口から展示を行いました。また、会期を前期と後期に分け、展示作品の入れ替えも行い企画展の充実を図りました。
2010年10月10日~    歴代香山優品展
2011年 1月15日~ 開運!縁起紋様の眞葛焼
      5月7日~   初代宮川香山名品展
     10月8日~ 初代と二代の饗宴展 ~受け継がれた技~
2012年2月11日~   驚愕の超絶技巧展
     9月15日~  色彩の魔術師 宮川香山展

(2)イベントの開催
 2011年3月に開催した、ヨコハマポートサイド地区街づくり協議会主催のギャラリートークを皮切りに、アート縁日やOPEN YOKOHAMAとも連動させ、他団体との交流を図る多様なイベントを開催しました。特に、昨年5月に開催した「触れる・学ぶ・楽しむ 眞葛焼」では、明治時代に流行した煎茶文化を紹介し、来館者に実際に眞葛焼の煎茶器を使って煎茶を楽しんで頂き、高い評価を受けました。

2011年 3月21日 ヨコハマポートサイド地区街づくり協議会主催 ギャラリートーク
5月22日 ポートサイド自治会対象 眞葛焼ギャラリートーク
7月6日~ 丸広百貨店「横浜ベストコレクション」眞葛焼サテライト展示
9月9日 「OPEN YOKOHAMA 2011」連動ミュージアムトーク「幻の焼き物 眞葛焼」
10月8日~  「アート縁日」 特別出展  眞葛焼サテライト展示
2012年 5月4日~  ゴールデンウィーク特別イベント「触れる・学ぶ・楽しむ 眞葛焼」
6月27日~ 丸広百貨店「第2回横浜ベストコレクション」眞葛焼サテライト展示
7月21日   横浜市立大学 大学院生対象 眞葛焼セミナーの開催
10月6日~  「アート縁日」、「OPEN YOKOHAMA 2012」 連動特別イベントの開催
11月21日 神奈川法人会 ポートサイド支部主催 眞葛焼講演会 
12月22日   神奈川県立歴史博物館ボランティアガイド  眞葛焼勉強会の開催


 宮川香山 眞葛ミュージアムのこれから
 ミュージアムが開館して3年になりますが、当初想定していなかった反響もありました。観光スポットやまち歩きの対象施設として、メディアや関連団体から注目されたこともその一つです。また、本年2月には、海外のテレビ局である韓国KBSテレビから取材を受けました。大企業ではなく、地元の中小企業が行う文化貢献事業として注目されたのです。ミュージアム事業には、美術品として眞葛焼を展示する以外にも、多様な意義が存在することを実感しています。
 最後になりますが、現在当ミュージアムの最大の課題は、展示、収蔵している眞葛焼を地震や津波からどうやって守っていくかという問題です。ポートサイド地区内のより適した場所へ移転させることも視野に入れながら、検討を進めていきたいと考えています。

宮川香山 眞葛ミュージアム 
館長 山本 博士



宮川香山 眞葛ミュージアムは「お菓子を通じて横浜の歴史文化を継承する」を企業理念に、勝海舟ゆかりの縁起菓子“勝サブレ”や“横浜三塔物語スティックケーキ”などを製造販売する株式会社三陽物産が運営を行っている。
横浜市神奈川区栄町6-1 ヨコハマポートサイド ロア参番館1F-2  ℡045(534)6853







今日もブログを見て頂き、有難うございました。

眞葛 博士





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