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宮川香山 増田敏也「Low pixel CG 『オマージュ(水辺ニファイター細工花瓶)』」

皆さん、こんばんは。

今日は大変興味深い作品をご紹介したいと思います。

「オマージュ」とは、オリジナルに独自の創作を加え、新たな表現を具現化した作品。

今日ご紹介するのは、初代宮川香山作品に対するオマージュです。



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製作者 :増田敏也 
作品名 :Low pixel CG 「オマージュ」(水辺ニファイター細工花瓶)
制作年 :2013年
素材  :陶土・アクリルボックス ※写真はアクリルボックス無しの状態です。
サイズ :45×45×55(cm) ※アクリルボックス込み





オリジナルは、この作品です。

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初代宮川香山作 「水辺ニ鳥細工花瓶」  個人蔵  宮川香山 眞葛ミュージアム寄託作品




増田敏也さんは、自らの作品についてこう語っています。

水辺の虫を食すタイプの鳥だということと、当時空を飛ぶものは鳥以外無かったことをふまえ、鳥を飛行機に見立てることにする。

「虫を食す鳥」のイメージから、「虫型の敵機を攻撃する飛行機」ということで、「ギャラガ」というシューティングゲームから自機のファイターを鳥に見立て、花は攻撃によって火花が散っているイメージにも連想させるようにする。

過去の名品を現代に写すという中に、現代的モチーフを組み込むことでただの過去の写しでなく、現代の写しとして完成させる。

アクリルボックスに入れることで博物館で展示されている状態(ガラス越しに見る)と、ゲームなどの映像として画面を見ている状態(モニター越しに見る)を表現し、視覚的情報でのみ観賞するスタイルは、本来触覚性を重んじる陶芸(工芸)の評価基準を問うことになるのではと考える。  

増田敏也




この作品は、青山のスパイラルガーデンで開催されていた「韜晦~巧術其之肆」展に展示されました。

詳細はTABlog → http://www.tokyoartbeat.com/tablog/entries.ja/2013/06/tokai-kojutsu4.html?utm_source=twitterfeed&utm_medium=twitter


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この作品を見ていると、仮想と現実をさまようような、実に不思議な感覚がこみ上げてきます。

そして面白い、、、。創造力みなぎる、興味深い作品だと思います。


初代宮川香山は、100年以上の時を超えて、多くの現代の作家にもインスピレーションを与えています。

これからも、折を見てそんな現代作家の作品もご紹介していきたいと思います。


今日もブログを見て頂き、有難うございました。

眞葛 博士



p.s. 増田さんのサイトはこちらです → http://masutoshi117.jimdo.com/
増田さん、ご協力ありがとうございました。





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