真葛香山 世界に愛されたやきもの(オランダ3、イギリス)
皆さん、こんばんは~。
happy ~ メリ~クリスマス!
僕は家業がお菓子屋なのですが、小さい頃からお菓子が大好きで、クリスマス時期になると家族みんなが忙しかったこともあり、一日3食がケーキになってしまうこともありました(笑)今でもクリスマス時期には、朝ごはんと夕ご飯にケーキを好んで食べます。それだけうちのお菓子がおいしいということで、、、(笑)
ちなみに独身、一人暮らしですが、会社からケーキは3個持ち帰って食べてます(爆)
さて、話を真葛焼に戻しましょう。
アムステルダムで愛されてきた真葛焼には、フランスやアメリカで見つけた真葛焼同様、純銀の装飾が施されていました。
初代宮川香山作 「宮川香山 眞葛ミュージアム」寄託作品
そこに施されたホールマーク。
このホールマークを調べてみると、、、
しっかりと、このホールマークの組み合わせを発見することができました。
アルファベットが「b」ですから、1897年製造ですね!
1897年といえば、明治30年。
初代宮川香山が、次々と新たな釉薬を開発し、優美な作品を発表していた時期と一致します。
また香山は、この年の春季美術展覧会に「彩磁紫陽花透彫花瓶」を出品し二等賞銀牌を受賞しており、紫陽花を作品のモチーフとして使用することを強く意識していた年だと思われます。
さて、もう一度ホールマークをよく見てみましょう。
左側に「w. 」と後半がきちんと刻印出来ていないマークがあるのがおわかりでしょうか。
これは、製造メーカーを示す刻印なのです。
このマークについても調べてみますと、、、
ありました。
ロンドンの「William Comyns &Sons Ltd 」という大手の製造メーカーで作られたことが分かります。
つまりこの美しい花瓶は、今から100年以上も前に横浜から海を渡り、明治30年にロンドンのWilliam Comyns &Sons 社にて美しい純銀の装飾を施され、アムステルダムで愛されてきた真葛焼だということがわかるのです。
ホールマークのおかげで色々なことがわかるのです。
ちなみに、もうひとつだけ銀の装飾が施された真葛焼をご紹介したいと思います。
イギリスで見つけた作品ですが、その花瓶にもしっかりとホールマークが施されています。
初代宮川香山作 「宮川香山 眞葛ミュージアム」寄託作品
偶然にもアムステルダムから里帰りした紫陽花の花瓶と同じホールマークで、ひとつだけ違うのはアルファベットですね。
この黄釉をまとった真葛焼は、「d」の刻印が押されています。
さあ、この作品はいつどこで純銀の装飾を施された真葛焼でしょう?
もうおわかりですね!
今日もブログを見て頂き、有難うございました。
眞葛 博士
happy ~ メリ~クリスマス!
僕は家業がお菓子屋なのですが、小さい頃からお菓子が大好きで、クリスマス時期になると家族みんなが忙しかったこともあり、一日3食がケーキになってしまうこともありました(笑)今でもクリスマス時期には、朝ごはんと夕ご飯にケーキを好んで食べます。それだけうちのお菓子がおいしいということで、、、(笑)
ちなみに独身、一人暮らしですが、会社からケーキは3個持ち帰って食べてます(爆)
さて、話を真葛焼に戻しましょう。
アムステルダムで愛されてきた真葛焼には、フランスやアメリカで見つけた真葛焼同様、純銀の装飾が施されていました。
初代宮川香山作 「宮川香山 眞葛ミュージアム」寄託作品
そこに施されたホールマーク。
このホールマークを調べてみると、、、
しっかりと、このホールマークの組み合わせを発見することができました。
アルファベットが「b」ですから、1897年製造ですね!
1897年といえば、明治30年。
初代宮川香山が、次々と新たな釉薬を開発し、優美な作品を発表していた時期と一致します。
また香山は、この年の春季美術展覧会に「彩磁紫陽花透彫花瓶」を出品し二等賞銀牌を受賞しており、紫陽花を作品のモチーフとして使用することを強く意識していた年だと思われます。
さて、もう一度ホールマークをよく見てみましょう。
左側に「w. 」と後半がきちんと刻印出来ていないマークがあるのがおわかりでしょうか。
これは、製造メーカーを示す刻印なのです。
このマークについても調べてみますと、、、
ありました。
ロンドンの「William Comyns &Sons Ltd 」という大手の製造メーカーで作られたことが分かります。
つまりこの美しい花瓶は、今から100年以上も前に横浜から海を渡り、明治30年にロンドンのWilliam Comyns &Sons 社にて美しい純銀の装飾を施され、アムステルダムで愛されてきた真葛焼だということがわかるのです。
ホールマークのおかげで色々なことがわかるのです。
ちなみに、もうひとつだけ銀の装飾が施された真葛焼をご紹介したいと思います。
イギリスで見つけた作品ですが、その花瓶にもしっかりとホールマークが施されています。
初代宮川香山作 「宮川香山 眞葛ミュージアム」寄託作品
偶然にもアムステルダムから里帰りした紫陽花の花瓶と同じホールマークで、ひとつだけ違うのはアルファベットですね。
この黄釉をまとった真葛焼は、「d」の刻印が押されています。
さあ、この作品はいつどこで純銀の装飾を施された真葛焼でしょう?
もうおわかりですね!
今日もブログを見て頂き、有難うございました。
眞葛 博士
初めから全て拝見しました。作品や資料の研究から、既存の研究書には書かれていない新事実が解明されており、驚きを感じています。重要な考察などは、ブログではなく、論文として発表すべきだと考えます。このブログにより解明された事実が、一部の悪意ある研究者により、あたかも自分が発見、考察したかのように論じられ、発表されてしまう可能性を危惧するからです。老婆心ながら。
by 松庵 (2010-12-27 18:31)
一連の輸出後の装飾香山シリーズのおなはし・・・面白かったです。
このような装飾をされていたのは初めて知りました。
個人的には、う~んもったいない~という思いと、文化のコラボレーションに耐えるベースであったのは素晴らしいという思いが交差しますが・・・
一つ手元に欲しいです。^_^;
by fujii-01 (2010-12-27 23:19)
松庵 さま
コメントありがとうございました。
またアドバイスを頂きまして、感謝しております。松庵さまも研究をなさっている方なのでしょうか。
一人でも多くの方に、眞葛焼について、ネットで手軽に知って頂きたいとの思いの下、ブログを続けております。
もしよろしければ、直接メールを頂けませんでしょうか。
どうぞ今後とも宜しくお願い致します。
眞葛 博士
by makuzu (2010-12-28 07:51)
fujii-01 さま
コメントありがとうございます。
そうなんですよね。この手の作品は好みが分かれるところだと思います。
僕は、この時代を象徴する異文化の交流作品として、とても興味深く思っています。
これからもおもしろい記事を書いていこうと思ってますので、宜しくお願いします。
眞葛 博士
by makuzu (2010-12-28 08:01)