真葛焼 王家の紋章入りカップ?!
みなさん、おはようございます。
前回に引き続き、初代宮川香山のカップをご紹介したいと思います。
明治の中期に製作された、釉下彩で華やかに彩られたカップ&ソーサーです。
初代宮川香山作 個人蔵
このカップをよく見てみますと、カップの内側に釉下彩で何やらマークが描かれています。
王家の紋章のようですね(笑)
W と A と M のアルファベットであることがわかります。
恐らく、このカップを特注した貴族か取り扱った商館などのマークなのではないかと思いますが、現在鋭意調査中です。(何かお分かりのことがあったらぜひお知らせ下さい)
明治中期の眞葛窯が最も得意とした美しく明るいグリーンの釉下彩に、紫や黄色、ピンクなども使用し、エレガントな多色の釉下彩の作品に仕上がっています。
この作品の素晴らしいポイントは、裏の銘の部分にまで手を抜いていないことです。
ソーサーの裏側に、吹き付けの技法で花を描き、その中に染付で「香山製」と初代香山自ら銘を書き込んでいます。
カップの裏の銘も同様に手を抜いていません。
こちらは、「眞葛」と書き込まれています。
恐らくとても重要なお客様のための特注品だったと思われます。
この作品を譲って頂いたアメリカの方に、どのような経緯で手に入れられたのかを聞いてみました。
「 数十年この米国中西部の古い町で、地域の骨董店、骨董フェア、エステートセールなどに出かけ、日本の古い陶磁器を少しずつ集めてきました。
もうかなり前のことですので、記憶が定かではありませんが、このセットは立ち寄った骨董店で見つけたと思います。
店主の話によりますと、知人の骨董品デイーラーが店を閉める時に譲ってもらったもので、そのディーラーがペンシルヴァニア州のフィラデルフィア辺りのエステートセールで以前購入したものだと話してくれたと記憶しております。」
とのことでした。
フィラデルフィア辺りのエステートセールに出ていたものであれば、フェラデルフィのお屋敷で使われていたものなのかもしれません。
100年以上の時を、どのような旅を経て今ここに存在するのか、、、、。
そんなことを想像してみるのも楽しいものです。
今日もブログを見て頂き、ありがとうございました。
眞葛 博士
前回に引き続き、初代宮川香山のカップをご紹介したいと思います。
明治の中期に製作された、釉下彩で華やかに彩られたカップ&ソーサーです。
初代宮川香山作 個人蔵
このカップをよく見てみますと、カップの内側に釉下彩で何やらマークが描かれています。
王家の紋章のようですね(笑)
W と A と M のアルファベットであることがわかります。
恐らく、このカップを特注した貴族か取り扱った商館などのマークなのではないかと思いますが、現在鋭意調査中です。(何かお分かりのことがあったらぜひお知らせ下さい)
明治中期の眞葛窯が最も得意とした美しく明るいグリーンの釉下彩に、紫や黄色、ピンクなども使用し、エレガントな多色の釉下彩の作品に仕上がっています。
この作品の素晴らしいポイントは、裏の銘の部分にまで手を抜いていないことです。
ソーサーの裏側に、吹き付けの技法で花を描き、その中に染付で「香山製」と初代香山自ら銘を書き込んでいます。
カップの裏の銘も同様に手を抜いていません。
こちらは、「眞葛」と書き込まれています。
恐らくとても重要なお客様のための特注品だったと思われます。
この作品を譲って頂いたアメリカの方に、どのような経緯で手に入れられたのかを聞いてみました。
「 数十年この米国中西部の古い町で、地域の骨董店、骨董フェア、エステートセールなどに出かけ、日本の古い陶磁器を少しずつ集めてきました。
もうかなり前のことですので、記憶が定かではありませんが、このセットは立ち寄った骨董店で見つけたと思います。
店主の話によりますと、知人の骨董品デイーラーが店を閉める時に譲ってもらったもので、そのディーラーがペンシルヴァニア州のフィラデルフィア辺りのエステートセールで以前購入したものだと話してくれたと記憶しております。」
とのことでした。
フィラデルフィア辺りのエステートセールに出ていたものであれば、フェラデルフィのお屋敷で使われていたものなのかもしれません。
100年以上の時を、どのような旅を経て今ここに存在するのか、、、、。
そんなことを想像してみるのも楽しいものです。
今日もブログを見て頂き、ありがとうございました。
眞葛 博士