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宮川香山 関連動画のご紹介

みなさん、こんにちは。

今日は、you tube にアップされている井上良斎(三代)の子孫の方の動画をご紹介したいと思います。



https://youtu.be/4isE6DLdV0Y
子孫の方のお話は、10:45~からです。



「南区まちかど遺産写真展」の一環で開催されたトークサロンの動画です。

こういう動画が見れるのも、「南区まちかど遺産探検隊」の方々の事業のおかげですね。
http://www.townnews.co.jp/0114/2016/04/21/329251.html

三代井上良斎については横浜美術館のサイトでも紹介されています。
  → http://yokohama.art.museum/special/2012/collection01/inoue.html

登り窯が保全されることを切望します。



今日もブログを見て頂き有難うございました。

眞葛 博士





P.S. 横浜開港記念会館が100周年を迎えました!

「横濱三塔協議会」の会長として横浜市より表彰状を授与されました。

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「横浜三塔協議会」では、横浜開港記念会館の2階に期間限定のカフェもオープンしています。お近くにお立ち寄りの際は是非!

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https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170708-00019080-kana-l14

http://travelyokohama.hatenablog.jp/entry/2017/07/03/150000

IMG_7819.JPG
100周年記念の100個限定タンブラーも作りました。

http://www.kanaloco.jp/article/261005
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170629-00018852-kana-l14













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宮川香山 こんなセットだったんですね、、、。

皆さん、おはようございます。

今から10年ほど前でしょうか。海外でとてもユニークな初代宮川香山のポットを発見しました。



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初代宮川香山作 眞葛ミュージアム保管  個人蔵



このポットに合うカップって、どんなカップなんだろう、、、、。

10年間ずっと考えていました。



実は最近アメリカで、このポットとセットであったであろうカップをついに発見したのです!






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ポット同様、日本の伝統的な技法である染付と辰砂で、とても丁寧に製作されています。とてもユニークないかにも初代香山らしいカップです。

10年越しで、やっとセットになりました、、、笑。




今日もブログを見て頂き、ありがとうございました。

眞葛 博士









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真葛焼 王家の紋章入りカップ?!

みなさん、おはようございます。


前回に引き続き、初代宮川香山のカップをご紹介したいと思います。

明治の中期に製作された、釉下彩で華やかに彩られたカップ&ソーサーです。






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初代宮川香山作  個人蔵










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このカップをよく見てみますと、カップの内側に釉下彩で何やらマークが描かれています。



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王家の紋章のようですね(笑)

W と A と M のアルファベットであることがわかります。

恐らく、このカップを特注した貴族か取り扱った商館などのマークなのではないかと思いますが、現在鋭意調査中です。(何かお分かりのことがあったらぜひお知らせ下さい)


明治中期の眞葛窯が最も得意とした美しく明るいグリーンの釉下彩に、紫や黄色、ピンクなども使用し、エレガントな多色の釉下彩の作品に仕上がっています。


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この作品の素晴らしいポイントは、裏の銘の部分にまで手を抜いていないことです。


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ソーサーの裏側に、吹き付けの技法で花を描き、その中に染付で「香山製」と初代香山自ら銘を書き込んでいます。

カップの裏の銘も同様に手を抜いていません。


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こちらは、「眞葛」と書き込まれています。

恐らくとても重要なお客様のための特注品だったと思われます。

この作品を譲って頂いたアメリカの方に、どのような経緯で手に入れられたのかを聞いてみました。


「 数十年この米国中西部の古い町で、地域の骨董店、骨董フェア、エステートセールなどに出かけ、日本の古い陶磁器を少しずつ集めてきました。

もうかなり前のことですので、記憶が定かではありませんが、このセットは立ち寄った骨董店で見つけたと思います。 

店主の話によりますと、知人の骨董品デイーラーが店を閉める時に譲ってもらったもので、そのディーラーがペンシルヴァニア州のフィラデルフィア辺りのエステートセールで以前購入したものだと話してくれたと記憶しております。」

とのことでした。

フィラデルフィア辺りのエステートセールに出ていたものであれば、フェラデルフィのお屋敷で使われていたものなのかもしれません。

100年以上の時を、どのような旅を経て今ここに存在するのか、、、、。

そんなことを想像してみるのも楽しいものです。






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今日もブログを見て頂き、ありがとうございました。

眞葛 博士




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宮川香山 エレガントなキャンドルスタンド

みなさん、おはようございます。

今日は、初代宮川香山作のキャンドルスタンドをご紹介したいと思います。

釉下彩の技法で、アールヌーボーの影響を強く受けたと思われるとてもエレガントな小品です。




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初代宮川香山作 個人蔵



淡い紅色とグラデーションの効いた水色が、美しく調和しています。

よく見ると、使用されていた痕跡がありますね。

100年以上前に海をわたり、イギリスのお屋敷で実際に使われていたのだとおもわれます。

とてもキュートで美しい作品ですね。



今日もブログをみて頂き、ありがとうございました。

眞葛 博士

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真葛焼 現存が確認できる最古の蟹細工作品

皆さん、おはようございます。


初代宮川香山の遺作といえば、「遺作 琅玗釉蟹付花瓶」が浮かびます。


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初代宮川香山作 大正5年「遺作 琅玗釉蟹付花瓶」 個人蔵


そして、明治期に製作された蟹付の作品の代表作といえば、明治14年作の重文作品ですね。


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重要文化財 初代宮川香山作 明治14年「褐釉蟹貼付台付鉢」 東京国立博物館所蔵


そして、それよりも少し前(明治11年頃)に作られた蟹作品として、


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初代宮川香山作 明治11年頃 個人蔵 http://kozan.blog.so-net.ne.jp/2009-04-07


このような作品もありました。



実はこの度、明治11年よりも前に製作された蟹細工付き作品を発見することができたのです!

初代宮川香山の作品として、年代が特定でき、かつ現存が確認できる最古の蟹作品です。








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初代宮川香山作 明治10年 第一回内国勧業博覧会販売品 個人蔵









この作品は、第一回内国勧業博覧会の会場で、蓮の葉をモチーフに、上野の不忍池の土を使って製作された作品です。

とても可愛らしい蟹が付いていますね。

この作品から、重文作品が生まれ、そして遺作の作品へと繋がっていくと考えると、非常に興味深い作品です。


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第一回内国勧業博覧会之図 清親画(星野平次郎氏蔵) 上野観光連盟H.P.より


このような作品が発見できるのも、研究を助けて下さる骨董商の存在あってこそなのです。この作品は京都で発見されました。改めまして感謝致します。




今日もブログを見て頂き、有難うございました。

眞葛 博士




関連作品 →
http://kozan.blog.so-net.ne.jp/2014-04-11
http://kozan.blog.so-net.ne.jp/2015-07-22









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