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真葛焼 初代宮川香山のティーカップ

皆さん、こんばんは。

今日は大変珍しい作品をご紹介したいと思います。

明治時代に、初代宮川香山が製作したティーカップです。


日本国内における紅茶の消費の歴史は、明治になってから始まったと言われています。

とはいえ、明治時代における紅茶の消費は、海外生活の経験者や、東京や横浜の山の手などに住む限られた富裕層にのみ愛好される程度だったようです。


紅茶が一般家庭で飲まれるようになったのは、初めて国産銘柄の紅茶が売り出されるようになった昭和に入ってからだったといいます。

それでは早速作品を見てみましょう。




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初代香山のコーヒーカップはいくつか見たことがありましたが、ティーカップは初めて手にしました。( コーヒーカップ → http://kozan.blog.so-net.ne.jp/2014-04-07 )

手書きによる絵付けは、上絵のみならず釉下彩の技法も使われています。

銀彩のアクセントも効いていますね。

京都で生まれ育った香山らしい作品です。


明治中期の作品だと思われますので、まだごく限られた人しか紅茶を飲んでいない時代のものです。

特注品で、横浜の外国人居留地で使用されていたものかもしれませんね、、、。

想像が膨らみます。




今日もブログを見て頂き、有難うございました。

眞葛 博士



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