初代宮川香山 愛らしい小品
皆さん、おはようございます。
今日は初代宮川香山のとっても愛らしい小品をご紹介したいと思います。
初代香山と言えば、写実性を極限まで追求した超絶技巧作品を思い起こす方が多いと思いますが、実は、デフォルメされたとてもカワイイ作品というのも真骨頂なんです。
初代宮川香山作 個人蔵 宮川香山 眞葛ミュージアム保管
シンプルですが、狸の性格までもが表現されたかのような趣き深い作品です。
柔らかく薄いブルーの色彩も、初代香山独特のセンスを感じますね。
まるでアニメのキャラクターのようです!
このような香合は主に国内向けに製作されていました。
注意して探していると、ヤフオクや骨董市などでもごくたまに見かけることがあります。
最近は初代香山作品の値段が上がってしまっていて、作品によっては15万円~45万円くらいはしてしまうかもしれませんが、身近に飾る初代香山作品としてとてもお勧めです。
今日もブログを見て頂き有難うございました。
眞葛 博士
P.S. 眞葛ミュージアムへ取材の依頼があり、今日はこれからミュージアムに行って参ります。有り難いことです。取材の内容などはまた後日ブログでご紹介したいと思います。
今日は初代宮川香山のとっても愛らしい小品をご紹介したいと思います。
初代香山と言えば、写実性を極限まで追求した超絶技巧作品を思い起こす方が多いと思いますが、実は、デフォルメされたとてもカワイイ作品というのも真骨頂なんです。
初代宮川香山作 個人蔵 宮川香山 眞葛ミュージアム保管
シンプルですが、狸の性格までもが表現されたかのような趣き深い作品です。
柔らかく薄いブルーの色彩も、初代香山独特のセンスを感じますね。
まるでアニメのキャラクターのようです!
このような香合は主に国内向けに製作されていました。
注意して探していると、ヤフオクや骨董市などでもごくたまに見かけることがあります。
最近は初代香山作品の値段が上がってしまっていて、作品によっては15万円~45万円くらいはしてしまうかもしれませんが、身近に飾る初代香山作品としてとてもお勧めです。
今日もブログを見て頂き有難うございました。
眞葛 博士
P.S. 眞葛ミュージアムへ取材の依頼があり、今日はこれからミュージアムに行って参ります。有り難いことです。取材の内容などはまた後日ブログでご紹介したいと思います。
次回の「日曜美術館」は宮川香山!
皆さん、おはようございます。
横浜の宮川香山 眞葛ミュージアムへは足をお運び頂けましたでしょうか。
→ http://kozan-makuzu.com/
現在の企画展 初代宮川香山優品ベストコレクション展は、7月3日(日)で一部の作品の展示替えを行います。是非7月3日(日)までに一度足をお運び下さいますよう、宜しくお願い致します。
さて、今日はテレビ番組の情報をお伝え致します。
次回の6月26日(日)の NHK Eテレ「日曜美術館」は宮川香山が特集されます!
「 NHK Eテレ1
6月26日(日) 午前9時00分~ 午前9時45分
日曜美術館「“超絶”を生きた男~明治の陶芸家・宮川香山~」
これが陶芸?!リアルな鳥やカニが器から飛び出す!明治時代の陶芸家・宮川香山(こうざん)。その驚きに満ちた器はどのように生まれたのか?そのヒミツと魅力を徹底解剖!
開国間もない明治の初め、宮川香山は「高浮彫」と呼ばれる究極の器で世界に挑み、海外の万博などで高い評価を受ける。その器が文化を越えて人々の心をとらえたのはなぜ?その超絶技法のヒミツに迫るべく、器の一部の再現に挑戦。見えてきたのは、単なる装飾を越えた香山の奥深い世界観だった…。そして、彼が人生最後に挑んだ驚きの器とは?香山の大ファンだというピーター・バラカンさんをゲストに迎え、その魅力を熱く語りあう!
【出演】ブロードキャスター…ピーター・バラカン,陶造形作家…塩谷良太,【司会】井浦新,伊東敏恵」
→ http://www4.nhk.or.jp/nichibi/x/2016-06-26/31/31606/1902686/
皆さまどうぞお見逃しなく!
今日もブログを見て頂き、有難うございました。
眞葛 博士
横浜の宮川香山 眞葛ミュージアムへは足をお運び頂けましたでしょうか。
→ http://kozan-makuzu.com/
現在の企画展 初代宮川香山優品ベストコレクション展は、7月3日(日)で一部の作品の展示替えを行います。是非7月3日(日)までに一度足をお運び下さいますよう、宜しくお願い致します。
さて、今日はテレビ番組の情報をお伝え致します。
次回の6月26日(日)の NHK Eテレ「日曜美術館」は宮川香山が特集されます!
「 NHK Eテレ1
6月26日(日) 午前9時00分~ 午前9時45分
日曜美術館「“超絶”を生きた男~明治の陶芸家・宮川香山~」
これが陶芸?!リアルな鳥やカニが器から飛び出す!明治時代の陶芸家・宮川香山(こうざん)。その驚きに満ちた器はどのように生まれたのか?そのヒミツと魅力を徹底解剖!
開国間もない明治の初め、宮川香山は「高浮彫」と呼ばれる究極の器で世界に挑み、海外の万博などで高い評価を受ける。その器が文化を越えて人々の心をとらえたのはなぜ?その超絶技法のヒミツに迫るべく、器の一部の再現に挑戦。見えてきたのは、単なる装飾を越えた香山の奥深い世界観だった…。そして、彼が人生最後に挑んだ驚きの器とは?香山の大ファンだというピーター・バラカンさんをゲストに迎え、その魅力を熱く語りあう!
【出演】ブロードキャスター…ピーター・バラカン,陶造形作家…塩谷良太,【司会】井浦新,伊東敏恵」
→ http://www4.nhk.or.jp/nichibi/x/2016-06-26/31/31606/1902686/
皆さまどうぞお見逃しなく!
今日もブログを見て頂き、有難うございました。
眞葛 博士
「宮川香山 眞葛ミュージアム」が紹介されました。
宮川香山 眞葛ミュージアムが、NHKの「日曜美術館」のサイトで紹介されました。
「横浜へ 宮川香山と眞葛焼旅」
→ http://www.nhk.or.jp/nichibi-blog/400/247647.html
ありがとうございました。
「横浜へ 宮川香山と眞葛焼旅」
→ http://www.nhk.or.jp/nichibi-blog/400/247647.html
ありがとうございました。
宮川香山 ”金工”との驚きのコラボ作品
皆さん、こんにちは。
今日は大変珍しい作品をご紹介したいと思います。
陶芸家である初代宮川香山が、” 金工 ”(鋳金)とコラボレーションし製作した作品です。
初代宮川香山作 宮川香山 眞葛ミュージアム保管
雲海の荒波は、盛り上げの技法を使い表現されています。
龍を引き立てるために抑えられた色彩は、純白からうっすらとピンクがかった色調へとグラデーションで仕上げられており、気品ある作品に仕上がっています。
”金工”の部分は上からぴったりとはめるような形で仕上げられています。
この龍も、鉄とは思えないほど、細部までとても緻密に製作されていますね。
ところで、以前このブログでは”芝山”とコラボした初代香山の作品もご紹介しました。
→ http://kozan.blog.so-net.ne.jp/2011-10-25-1
初代宮川香山作 眞葛ミュージアム保管
”芝山”は、貝などを彫刻し、漆器などに象嵌し製作する工芸技法ですが、漆器ではなく、かつ平面でない陶磁器に象嵌させるアイデアにも本当に驚かされます。
このように、初代香山が他の明治工芸とコラボレーションした作品を見ても、初代香山の開拓精神を強く感じ取ることができるのです。
今日もブログを見て頂き有難うございました。
眞葛 博士
P.S.
NHKの日曜美術館を見ていたら、宮川香山が作陶していた眞葛窯の窯跡に足を運びたくなりました。
三代宮川香山の次男で、元眞葛ミュージアムの名誉館長でいらした故宮川博明さんの話を思い出しながら窯跡を散歩しました。
ちょうど白い車が止まっている辺りが、眞葛窯の正門があった場所になります。
この坂道には、外国人たちを乗せてきた人力車が列をなしていたといいます。
道を進むと、
左手には、窯跡を示す看板が掲げられています。
少し戻り、
白い車の手前の路地を左に曲がり、右手を見ると、眞葛窯の面影を唯一残すレンガ壁が現存しています。
レンガ壁を右手にみながら路地を奥に進めば、
この辺りは隠居所があった場所で、一段高い場所付近には登り窯がありました。
眞葛窯では熊も飼育されており、横浜の宮川家には、ちょうどこの付近で熊が撮影された写真が残っています。
眞葛窯をより高い位置から見てみましょう。
写真の左下一帯、1000坪の敷地が眞葛窯でした。かなりの高台、そして傾斜地にあったことがわかります。
現地には、このような看板も立てられています。
看板の左側が窯の跡地だと誤解されやすいのですが、窯の跡地は道路の右側の下った部分一帯になります。
かつて栄華を誇った眞葛窯も、横浜大空襲により被害を受け、窯は閉鎖となります。
そして、現在ではご覧のとおりの閑静な住宅街へと変貌しています。
時代の移り変わりと、初代宮川香山の作陶に思いを馳せ、歩いて参りました。
今日は大変珍しい作品をご紹介したいと思います。
陶芸家である初代宮川香山が、” 金工 ”(鋳金)とコラボレーションし製作した作品です。
初代宮川香山作 宮川香山 眞葛ミュージアム保管
雲海の荒波は、盛り上げの技法を使い表現されています。
龍を引き立てるために抑えられた色彩は、純白からうっすらとピンクがかった色調へとグラデーションで仕上げられており、気品ある作品に仕上がっています。
”金工”の部分は上からぴったりとはめるような形で仕上げられています。
この龍も、鉄とは思えないほど、細部までとても緻密に製作されていますね。
ところで、以前このブログでは”芝山”とコラボした初代香山の作品もご紹介しました。
→ http://kozan.blog.so-net.ne.jp/2011-10-25-1
初代宮川香山作 眞葛ミュージアム保管
”芝山”は、貝などを彫刻し、漆器などに象嵌し製作する工芸技法ですが、漆器ではなく、かつ平面でない陶磁器に象嵌させるアイデアにも本当に驚かされます。
このように、初代香山が他の明治工芸とコラボレーションした作品を見ても、初代香山の開拓精神を強く感じ取ることができるのです。
今日もブログを見て頂き有難うございました。
眞葛 博士
P.S.
NHKの日曜美術館を見ていたら、宮川香山が作陶していた眞葛窯の窯跡に足を運びたくなりました。
三代宮川香山の次男で、元眞葛ミュージアムの名誉館長でいらした故宮川博明さんの話を思い出しながら窯跡を散歩しました。
ちょうど白い車が止まっている辺りが、眞葛窯の正門があった場所になります。
この坂道には、外国人たちを乗せてきた人力車が列をなしていたといいます。
道を進むと、
左手には、窯跡を示す看板が掲げられています。
少し戻り、
白い車の手前の路地を左に曲がり、右手を見ると、眞葛窯の面影を唯一残すレンガ壁が現存しています。
レンガ壁を右手にみながら路地を奥に進めば、
この辺りは隠居所があった場所で、一段高い場所付近には登り窯がありました。
眞葛窯では熊も飼育されており、横浜の宮川家には、ちょうどこの付近で熊が撮影された写真が残っています。
眞葛窯をより高い位置から見てみましょう。
写真の左下一帯、1000坪の敷地が眞葛窯でした。かなりの高台、そして傾斜地にあったことがわかります。
現地には、このような看板も立てられています。
看板の左側が窯の跡地だと誤解されやすいのですが、窯の跡地は道路の右側の下った部分一帯になります。
かつて栄華を誇った眞葛窯も、横浜大空襲により被害を受け、窯は閉鎖となります。
そして、現在ではご覧のとおりの閑静な住宅街へと変貌しています。
時代の移り変わりと、初代宮川香山の作陶に思いを馳せ、歩いて参りました。