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日本のアールヌーヴォー 宮川香山展 (12/12追記)



初代宮川香山の没後100年を記念して、企画展最終日の12月18日(日)は、

・ 入館料無料
・ 館内写真撮影可 (但しフラッシュや三脚使用不可)

とさせて頂きます。12月18日だけの一日限りのイベントです。

釉下彩で華やかに彩られた、初代宮川香山の美の世界をぜひご堪能下さい。

(2016年12月12日追記 )





「日本のアールヌーヴォー 宮川香山展」のご案内


 2016年9月10日(土)より、横浜の「宮川香山 眞葛ミュージアム」において、「日本のアールヌーヴォー 宮川香山展」を開催致します。http://kozan-makuzu.com/


 初代宮川香山と言えば、鳥や昆虫、植物などを精緻な細工で施した“超絶技巧”が頭に浮かびます。目がくぎ付けになるその表現方法は、初代香山が没して100年経った今でも私たちに新鮮な驚きを与えます。しかし、香山の作風において、優美な色彩と曲線で彩られた磁器作品も忘れてはなりません。

 明治20年代以降、初代香山は、当時西洋で流行していたアールヌーヴォーを意識し、それを香山流に昇華させた「日本のアールヌーヴォー」と言うべきスタイルを確立します。身近な植物などをモチーフに、“釉下彩”技法による淡く繊細な色彩で、器形と融和した絵付けが施された磁器作品は、万国博覧会などで多くの人々を魅了しました。

 釉下彩とは、素焼きをした素地に顔料で絵付けを行い、その上に透明釉をかけ高温で焼成する技法です。コペンハーゲンなど、世界のアールヌーヴォー磁器の多くがこの技法を使用していましたが、温度の微妙な加減で色調が変化してしまうため狙ったとおりの色を出すのが難しく、また色毎に発色温度が異なるため、複数の色を発色させるのが非常に困難な技法でした。当時は、この”多色の釉下彩”を完成させるべく、それぞれの窯が技術競争を行っている状態でしたが、初代香山はその“超絶技巧”を国内でいち早く完成させた一人であったのです。

 没後100年という記念すべき年を締めくくる本企画展では、初代宮川香山の”多色の釉下彩”という「色彩の超絶技巧」を存分に堪能して頂きます。精緻な細工を施した“超絶技巧”と共に、優美な色彩を纏った愛らしくそして可憐な「日本のアールヌーヴォー」をお楽しみ下さい。



宮川香山 眞葛ミュージアム
 



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初代宮川香山作  個人蔵 宮川香山 眞葛ミュージアム





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初代宮川香山作  個人蔵 宮川香山 眞葛ミュージアム





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初代宮川香山作  個人蔵 宮川香山 眞葛ミュージアム





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初代宮川香山作  個人蔵 宮川香山 眞葛ミュージアム


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