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初代宮川香山の眞葛焼を寄贈しました。

皆さん、こんばんは。

宮川香山の眞葛焼は、明治時代、横浜の大田村で製作されていたことから、「太田焼」もしくは「太田陶」、海外では「ota-yaki」などとも呼ばれていました。

今回は、窯跡近くの「太田小学校」に眞葛焼を寄贈させて頂いたお話です。

以下、新聞の記事を引用させて頂きます。





IMG_1259[1].jpg
『神奈川新聞』平成27年3月26日付





「太田小へ眞葛焼寄贈 児童の熱意に応え 宮川香山・館長山本さん」


横浜を代表する陶芸家、初代宮川香山(1842~1916年)の眞葛(まくず)焼の花瓶が25日、横浜市南区の市立太田小学校に寄贈された。贈り主は会社社長で「宮川香山・眞葛ミュージアム」館長の山本博士さん。地元の歴史遺産を学ぶ子どもの熱意に感じ入り、私有作品を譲った。


 眞葛焼は香山が横浜の太田村(現・南区)で窯を築き世界に広めた焼き物で、精密な彫刻と鮮やかな色彩品が特徴。太田小の児童が地元の歴史遺産を学ぼうと、神奈川区にある眞葛ミュージアムに足しげく通ったことが寄贈の縁という。


 贈られた花瓶はタカや小鳥の彫刻が施された作品。この日、同校で終了式の後にセレモニーが行われ、山本さんは子どもたちを前に「何かに興味を持ち頑張って調べることは大切なこと。その気持ちをこれからも大切にしてほしい」とあいさつ。


 4年生の女子児童(10)は「眞葛焼が学校にくるなんて思ってもいませんでした。地域の人たちにも広めていきたい」と感謝の言葉を述べた。作品はショーケースに入れて校長室に展示し、多くの人に見てもらおうと考えているという。


【神奈川新聞】

記事のURLは→ http://www.kanaloco.jp/article/85962/cms_id/133026






きっかけは、太田小学校のこどもたちが総合学習のテーマとして眞葛焼を取り上げて、眞葛ミュージアムに足を運んでくれたことでした。
→ http://kozan.blog.so-net.ne.jp/2014-12-11

窯の跡地を学区に持つ学校でありながら、太田小学校には眞葛焼がありませんでした。

そこで、子どもたちが眞葛焼について熱心に調べ、たくさんの質問をしてくる姿に心を動かされ、作品の寄贈を思い立ったのです。

学校で本物の作品に触れ、地域の歴史や文化を語り継いでいってくれればとの思いもありました。

選定した作品はこの作品です!


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初代宮川香山作 明治9年ー15年頃 太田小学校蔵 


今から約130年前に製作された初代宮川香山の高浮彫り作品です。

花瓶の周りには、小鳥から鷹までぐるりと一周しています。


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段々と大きくなる鳥の姿が、子どもたちの成長と重なります。

迷うことなく、この作品に決めました。



昨年イギリスで発見された作品が、130年余りの年月を経て、地元の小学校に里帰りです。

学校に眞葛焼を届けると、子どもたちが集まってくれました。


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終了式の後、贈呈式が行われました。


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温かいメッセージが書かれた感謝状も頂きました。


IMG_1948.jpg


最後にみんなでパチリ。


IMG_1988.jpg


地域の文化を地域で守り伝えていく、、。

それが何よりだと思いました。

子どもたちのワクワクした瞳に、天国の歴代香山さんも喜んでくれていると思います。


今日もブログを見て頂き、有難うございました。

眞葛 博士














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