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宮川香山 横浜移住直後「眞葛窯香山造」銘の作品

皆さん、再びこんばんは(笑)。

つい先ほどブログをアップしたばかりで、しかも深夜2時ですが、もう一つ作品をご紹介したいと思います。

前回のブログでは初代香山が「大日本眞葛造」というタイプの銘を使用していた頃の作品をご紹介しましたが、今回は「眞葛窯香山造」という銘に変わった後の作品です。


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このタイプの銘は、初代香山が備前の虫明から京都に戻り、明治3年に横浜へと移住した後に使用されるようになりました。(明治10年に製作された作品でこの銘が使われている作品が複数確認されています)

それでは作品を見てみましょう。



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初代宮川香山作 急須 個人蔵 宮川香山 眞葛ミュージアム保管



いかにも初代香山らしい作品だと思います。

この作品は国内で発見しました。

もう一度作品を見てみましょう。



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明治時代初期の作品ですが、細工を施した「磁器」作品であるという点がポイントです。

初代宮川香山の高浮き彫りは一般的に「陶器」の作品が多いのですが、明治の初期には「磁器」で細工を施した作品も製作していたのです。

そういえば、同じく「眞葛窯香山造」の銘が入った、同じ時代の作品にこのような作品もありましたね。

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初代宮川香山作 個人蔵 宮川香山 眞葛ミュージアム 保管


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染付銘


初代香山は、明治初期から「磁器」でも「陶器」でも精緻な細工を施した作品を製作していたのですね。(虫明時代も、岡山県の重要文化財に指定されている酒樽以外にも、茶碗や水指なども製作しており、やはり磁器と陶器の両方を製作していたと言ってよいでしょう)


今日もブログを見て頂き、有難うございました。

眞葛 博士



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