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宮川香山 初期高浮彫り作品(明治10年頃)

明治9年に開催されたフィラデルフィア万国博覧会には、眞葛窯が製作した磁器に、東京瓢池園が絵付けを行った作品が出品されていました。

その頃、宮川香山は同時に陶器の作品も製作していたのですが、いったいどのような陶器作品を製作していたのでしょうか。

今日は、今年ニューヨークで発見した陶器作品をご紹介したいと思います。


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初代宮川香山作 明治10年頃  宮川香山 眞葛ミュージアム保管 個人蔵



竹筒状のまわりに精緻な鶴の細工を施した作品です。

初代宮川香山(真葛香山)は、陶器の作品に関しては、明治9年頃から明治14年頃まで、このようないわゆる「高浮彫り」とよばれる作風の作品を中心に製作していました。

その中でも竹筒状の作品は比較的初期の作風だと考えられています。


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鶴の表現がとても生き生きとしていますね。

明治初期に、陶器と磁器を同時に製作していた窯というのは、全国的に見ても少なく眞葛窯の特徴のひとつであると言えます。

ところで、当時の万国博覧会や内国勧業博覧会は、作品を発表、展示する場であると同時に販売を行う場所でもありました。

初代宮川香山は、それらの場所でいったいどのように販売を行っていたのでしょうか、、。

次回のブログでは、明治10年に東京の上野で開催された第一回内国勧業博覧会での宮川香山のとても斬新的な販売方法と実際にそこで販売されていた作品をご紹介したいと思います。

どうぞお楽しみに!


今日もブログを見て頂き有難うございました。

眞葛 博士








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