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真葛香山(宮川香山)  陶片が語るもの 

皆さん、こんにちは~。

今日は、今年の真葛窯跡地発掘調査で出土した陶片について、書かせて頂きたいと思います。

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(2011年真葛窯跡地発掘調査出土陶片)

今回の調査で最も収穫であったのが、銘の入った陶片が実に多く発掘されたことでした。

1000坪を誇った真葛窯も今は、住宅街に変貌しており、家の建てかえ等がない限り、調査できるポイントはほとんどありません。

今年調査をさせて頂いた場所以外にも、過去異なる4か所で陶片の調査を行いましたが、銘の入った破片は非常に少なく、4か所を合わせても20点ほどしか発見できていませんでした。

ところが、今回の広い調査場所のある一画(ほぼ3メートル四方)から、銘入りの破片だけでも100に迫る数の陶片を採取することができたのです。(このポイントを発見されたAさんの弟さんとAさんに感謝感謝です!)

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眞葛博士蔵 (銘入り陶片の一部)

おそらくこの一画は、陶片を捨てる穴であった可能性も否定できません。

今回の調査では、陶器や磁器、細工モノ等々、種類も実に豊富で、その年代も明治期の初代宮川香山時代のものから、三代の時代のものまで幅広く発見することができました。

銘入りの陶片は、何より作品の真贋を判定する際に大いに役立ちます。

銘の筆跡や印影、釉薬の色や厚さ、土の種類、素地の厚さ等々から、真葛窯の真作であることを立証するための判断材料の一つになるのです。

次回からは、今回発掘された陶片の中から興味深いものをいくつかご紹介していこうと思います。

どうぞお楽しみに、、。



今日もブログを見て下さり、有難うございました。

眞葛 博士




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