宮川香山 釉下彩にレアアース！

皆さん、おはようございます～。

皆さんは、先日BSで放送された　宮川香山の特集番組はご覧になりましたか？
（５月８日(日)の午後一時からBSチャンネルで再放送があります。田邊先生の素晴らしい眞葛コレクションもきれいな画像でたっぷりと見れます！　　http://www.nhk.or.jp/bs/gokujou/　　見逃された方は是非！）

番組では、初代宮川香山の釉下彩作品の色彩について、その釉薬原料について科学的な成分分析を行い、黄色に発色している部分に、レアアースの一種「イットリウム」が検出されていました。

つまり、香山は黄色の発色にレアアースを使用していたということになるんですね！

ということで、本日は初代宮川香山作品の「黄色」の釉下彩をご紹介します。




初代宮川香山作　「宮川香山 眞葛ミュージアム」寄託作品

写真では正確に黄色が写せていないですが、微妙なグラデーションなどもとてもきれいです。（実際に見た方がより素晴らしいです。）

この愛らしい花瓶は、イギリスで発見致しました。

さらっと仕上がっていますが、釉薬に精通していて、確かな技術とセンス、そして動植物を愛する気持ちがなければ製作し得ない作品だと思います。

大きな葉っぱの下で、隠れるように、みんなで固まって、不安ながらも元気一杯なヒヨコたち。

こんなにかわいらしく、そして生き生きとしているヒヨコさんは、そうそう見れないですよ～（笑）。

この花瓶もいずれ、「宮川香山　真葛ミュージアム」の展示替えの際にお披露目させて頂こうと思っています。

今後も「世界に愛されたやきもの 初代宮川香山作品集」に掲載しきれなかった初代の作品を、少しづつブログでもご紹介していきたいと思っていますので、是非楽しみにしていてください。



今日もブログを見て下さり、有難うございました。

眞葛　博士

コメント 2

恥ずかしながら、このＢＳの番組で
初めて宮川香山という陶芸家がいた事を知りました！

元々は陶芸に興味のない自分でしたが、
番組で紹介された作品はどれも素晴らしく、
今まで知らずに生きてきたなんて、
なんと勿体ない！と思いました(笑)

どの作品にも感動したのですが
特に蟹の水盤が、釉下彩を極めた後に
「再度」作られたというところに
ヤラレてしまいまして、５月中に
横浜に観に行く事にしました(笑)

前に作られた蟹も素敵ですが
後に作られた蟹のリアルさを見てしまったら
もう言葉にならないですね・・・

勿論再放送もがっちり見ましたよ！

釉下彩の作品もモダンな色使いだったり
（良い意味で）昔の作品に見えないな～と思いながら
ＴＶに食いついて見ていました（笑）
（陶芸に関して全くの無知なのでそう思うのかもしれませんが・・・）

いずれにせよ、早く実物見たいです！

by horo (2011-05-13 15:22) 

horoさん、コメントありがとうございました。

香山の作品は、映像よりも実物の方がきっと素晴らしいので、是非是非ご覧に横浜にいらしてくださいませ。

蟹の方は、神奈川県立歴史博物館で今月の２９日まで展示されていると聞いております。また、眞葛ミュージアムでも５０点ほどの香山作品が見れますので、かけもちして、横浜を満喫されてはいかがでしょうか。

少しづつ更新して参りますので、これからもブログを宜しくお願い致します。

ありがとうございました。

眞葛博士
by makuzu (2011-05-18 23:07)