SSブログ

真葛香山  金玉山?!

皆さま、こんばんは~。

今日は本当に寒かったですね。ですので、夕ごはんは鍋焼うどんを食べました。あったまりますね~(笑)


今日は、金玉山について書かせて頂きたいと思います。



DSC04666.jpg

「こんぎょくさん」とは、双林寺の山号です(笑)

一度聞いたらすぐ覚えてしまいそうですね~。

初代宮川香山は、幼少時代、京都真葛ケ原の金玉山双林寺の画僧 義亮に絵と書を学んでいました。

DSC04665.jpg

現在の本堂の付近は、このような感じです。

DSC04286-1e450.jpg

義亮は、池大雅の弟子であった月峰を父に持ち、また頼山陽の門人でもあり、卓越した技量をもった画僧でした。




CAESTDH1-a4f22.jpg
義亮 1846年 涅槃図(部分) 眞葛博士蔵






この涅槃図は、1846年に描かれた作品ですので、ちょうど香山が絵を習いに来る少し前くらいに書かれたものです。

ところで皆さんは、「涅槃図」がどのようなものかご存じでしょうか。

涅槃を大時泉で調べますと、
「煩悩(ぼんのう)の火を消して、知慧(ちえ)の完成した悟りの境地。
一切の悩みや束縛から脱した、円満・安楽の境地。
仏教で理想とする、仏の悟りを得た境地。」とあります。

つまり、お釈迦様の死を描いた絵ではあるのですが、それは悲劇的な、縁起の悪い絵というわけではないのです。

もっとしっかりと、「涅槃図」の意味を知りたいと思い、これは双林寺の当代の和尚様に聞くしかない!ということで、早速お尋ね致しました。

すると、本当にご親切に説明して下さり、さらに改めてメールで文章の形でも頂いてしました、、、。

**涅槃図**
釈迦が入滅(死去)したときの図である。
釈迦が横たわり弟子たちが悲しんでいる様子が描かれている。
釈迦は「仏法を依りどころとし、自らを依りどころとせよ」と最後に遺言された。
命日である2月15日には、全国の寺で涅槃図を掲げ法要が営まれ、釈迦の教えと威徳を偲ぶのである。
双林寺 野竿智敬

和尚様、本当に有難うございました!

金玉山双林寺のホームページはこちらです。現代的でとても親しみやすいページになっています。
http://www.sourinji.com/

そして皆さまにニュースがあります。

1月15日から行われる「宮川香山 眞葛ミュージアム」の展示替えでは、初代香山の絵付けのルーツの一端に迫るべく、義亮の作品2点(涅槃図と花鳥画)を、初代香山の絵と共に展示することになりました!

ぜひ楽しみにしていくださいませ。


義亮は、1865年66歳でこの世を去りました。

初代香山はその5年後、1870(明治3)年29歳のときに京都から横浜へ移住し、後に世界で評価される人物となりました。

義亮は、香山の成功をその目で見ることなく、この世を去ったわけです。

天国の義亮は、きっと、自分の孫の成長を見守るように、香山の活躍をとても喜んで見ていたことでしょう。


今日もブログを見て下さり、有難うございました。

眞葛 博士










nice!(4)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アート

nice! 4

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0