真葛香山 二代・三代国内需要向け作品(3)
「二代・三代苦難の時代」と題したシリーズでしたが、ちょっとネーミングがネガティブな感じがしますので、「二代・三代国内需要向け作品」とタイトルを変えてみました(笑)。
このシリーズで今日からしばらくブログを書いていきたいと思います。
真葛焼というとどうしても、海外で評価され、海外の博覧会向けに作られた作品(高浮き彫りや釉下彩作品)などの印象が強いですが、国際情勢や経済状況などにより、国内需要向けに制作された作品も数多く存在しています。
このような作品の中には、茶道具などの美術的作品から、日常使いの生活雑器までさまざまなものがあります。
真葛焼はこんなものも作っていたんだあ、、、と関心してしまうものもありますので、楽しみにしていてください。
みなさんは、横浜市のマークってご存知でしょうか。
そうです。このマークです。
カタカナの「ハ」と「マ」を縦に重ねて作られた「浜菱」です。
このマークは横浜が開港50周年を迎えたのを記念して、1909年(明治42年)に制定されました。
さて、今日の真葛焼です。
これぞ真に、「ハマ焼」ですね(笑)
真葛焼の国内向け商品は、受注生産的に、企業や団体からオーダーを受けて、その嗜好に合わせて制作するいわゆる特注作品が多く見られます。
経済状況が悪いときには、在庫を抱えることもないですし、窯を維持するためには有効な手段だったのかもしれません。
僕も今まで数多くの真葛焼を見てきましたが、後にも先にも横浜マーク入りの作品はこれだけです(笑)
自治体や団体のマークのみを描いている真葛焼が他にないことから、おそらくマークが制定された後に、横浜市から依頼されて作られたものなのではないでしょうか。
美術品としてというよりも、横浜大好きの僕にとっては、なかなか評価の高い真葛焼です(笑)
今日もブログを見て頂いてありがとうございました。
コメント 0